スピーカー製作記 vifa TYPHANY TC9FD-18-08 桧集成材使用 その1
さて、以前5月下旬に完成し、
6月中旬には改造した革張りスピーカー(杉スノコスピーカー)から、
連続でスピーカー作製となりまして6月初旬にローズウッドスピーカー、
中旬には桧集成材、vifa TYPHANY TC9FD-18-08使用のスピーカーを制作中。
とりあえずローズウッドスピーカーはトリマーによる開口部孔開け等がメインであり、
既にLinfof工房様から購入した状態で組立済みであったので、
こちらの記事については後日余裕があった時にでも、と思う。
…と言う事で、2台目をすっ飛ばして、
3台目となる桧集成材小型スピーカー製作記を取り上げてみた。
前回同様、素人作業でありますが何かの役に立てば幸いデス。
(修正2011/0715、誤:ケバンス、正:アガチス
完全に思い違いをしていましたorz )
…
6月7日。
先週末にローズウッドスピーカーを作り上げたのだが、
その時使ったスピーカーユニットと一緒に安価なユニットも一緒に購入していたので、
これを用いてチッコイのが出来ないかと考えていた。
そこで平日でありながら夜中に考えがまとまったので、即実行となる。
材料は90cm x 20cm x 12mmの桧集成材。
ローズウッドエンクロージャーを購入した後から、思い付きで購入した物。
革張りスピーカーを制作中に、少しマシな物を作ろうと思っていたのだ。
今回はどうにか精度を出したかったので「ソーガイド」なるものを使用してみる。
真っ直ぐ、直角に切るにはフリーハンドでは難しかったので、一工夫。
…まぁ片手持ちのノコギリではなく、両手持ちのノコギリを使えばいいのだけれど(汗
で、20cm x 20cmを12枚切り出す。
桧の匂いが爽やかで心地良いと思うのは、自分だけか(w
ひっくり返って見えないが、ヤニがでているモノも有り、加工性のワリに重い。
これの8枚を更に15.2cm幅まで切る。
このくらいの大きさならば自動糸鋸でバババッ! とやった方が早い。
…ただし気を抜くと、物の見事に曲線になったり斜めに切れたりするので注意。
まぁ、ソノなんだ(;^ω^)
気を抜いたせいで、多少の差が出てしまった。
恥ずかしいがサンダーで削り、8枚とも同じ大きさにする。
前面、底面、背面、天板になるので、
設計上との差が出ても組み方次第で問題ないハズ。
この日はここまでで終わり。
…
6月11日。
前面と背面に開口部やネジ穴位置をケガキ。
今回はスピーカーユニットからネジ穴を書き出すのではなく、
初めのケガキの段階でデーターシートより寸法を取った。
で、もう1枚(ペアだから2枚だが)にも開口部をケガキ。
左の木材はケバンスアガチス。
ホームセンターで問題有りの特価品としていた物を購入。
裏側に汚れ(シミ?)があるのだが、裏側にすれば問題なし。
では、これをどうするかというと、ケバンスのほうをバッフル面として
桧集成材は本体となるようにするつもり。
ソレでは早速孔開け。
ズガガガッ! となるが、やっぱりカバーが欲しいと感じるこの頃。
自由錐(自在錐)は開口部サイズ調整が簡単だが、
重量物が回転している事で見た目にも安全とは言えず、扱いが難しい。
…次回からどうするか悩み中。
………半分まで切ったところで、穴位置ずれコトを知るorz
修正がメンドウだ(汗
裏返して同じように切る。
これで切れ後にバリが出ることなく、割れも生じずに済む。
とりあえず、終了。
同様に他の3枚、前面本体とバッフル面も孔開けする。
…で、終わった後で涙ながらに、開口部修正。
後で分かったが、充電式ドリルの方に軸ブレがあり、ソレが原因ぽい。
どうしたモノかと悩みの種は尽きないなぁ(;´Д`)
次にバスレフポートの孔開けだが、
上記の2重円は33mmがバッフル径で、40mmが紙管の直径となる。
本体側に紙管を差し込むようにするため40mm側が正しい開口部であり、
バッフル面となるケバンスアガチス側では33mmが開口部径となる。
ホールソーも無く、自由錐も最小寸法以下だったので、
ドリルで円周上に孔を開けてソレをヤスリで繋げる方法をとる。
とりあえず前面等でのドリルの出番が終わったところ。
後は頑張って木工用ヤスリで削るべし!
ちなみにこの時点で4時30分頃だった。…ええ、朝の4時半ね(;´∀`)
なんとか削り出したところ。
縁がガタガタだが、削り代が残るようにする。
そしてまた今度も、きれいな円になるまで、ガリガリ削るべし!
まぁこんなモンでどうでしょう(笑
大きさがあっているか紙管を突き刺して確かめてみる。
…できればキツ目の方が良かったのだが、ズコズコだった(;´Д`)
更には、
こちらの不注意で板材を落としてしまったら、モノの見事に割れるΣ(゚д゚lll)ガーン
…下はカーペットのハズだがそんなに簡単に割れないで欲しい…
と言うか、元々割れが入っていたのかもしれない。
なんにせよボンドで接着修正する。
…エポキシ系の接着剤の方が強度的には良かったのかなぁ。
手持ちにないから、何処かで探しておこう…
予定では手前のように接着して前面を貼り合わせるつもり。
今回もタイボンドを用いて木部は接着する。
そろそろタイボンドも1/3程度までに減ったなぁ。
無くなったらハンズ当たりでも手に入れるか、それとも通販するかなぁ。
貼り合わせの位置決めはスピーカー開口部と上下の縁に合わせた。
…もしかすると設計上より多少はずれているかもしれない。
まぁ、現物合わせでも問題ない部分なので、テキトウに(w
…
6月12日、0時頃から。
さて、今回使うスピーカーユニットだがvifaのTYPHANY TC9FD-18-08と言うもの。
レンジが70Hz~20kHzとデーターシート上なっているがFsが110Hzと言うのも重要。
これをspedにて設計したモノが上記の状態。
他にも大きさを変えて試してみたが、4L程度で最も設計が簡単だったのがコレ。
バスレフ無しだと100Hz当たりからストンと下がるので、それ以降を持ち上げるようにする。
…結果的には大成功だったのだが、この時点では分かるハズも無し(w
実際に前面に突き刺して紙管の長さを取り決める。
…べつに設計上の紙面からでも数値を取るには問題なかったが、
どんなモンかと思ってみたので、この様な方法に。
あとは紙テープのマークに従い切るべし!
…そう言えば、この紙管、どこで手に入れたのか、サッパリ憶えがないのだが(苦笑
今回もシーラーで固めてしまう。
まだ残っている「うるし下塗り液」を用いた。
ウレタン塗料で水性なので取り扱いが簡単な上に、乾くとカチカチになる。
思いの外便利で良いのだが、コレ未使用がもう1本有るんだョなぁ(汗
うるし塗料自体は既に無いのだが、その内に漆塗りに再挑戦するかなぁ(;^ω^)
ペタペタと内側も塗る。
容器に入れておいて乾燥させる。
時間は忘れたが、即乾なので他の仕事をしている間に出来上がる。
で、その仕事だが、スピーカーターミナル用の孔を開ける。
右には孔径まで書き込んでみたが、大体状況が分かれば左のように位置だけで充分。
ポンチで打ち、中心位置決め。
…木工でここまでする必要はないか?
そして一気にドリルサイズで決めてしまう。
出来上がりはコレ。
実は実際に通してみるまでターミナルが若干短い事に気がつかなかった(;´Д`)
おかげでハンダ付けによる接続決定。
…
ここで取り出したるは、トリマーさん。
2分のボーズ面、R用刃具を取り付けている。
バッフル面のスピーカー開口部とバスレフポート開口部を加工するのだが、
最終的には3分で11mm程度のRを加工するつもり。
ジャー、と軽い感じで削る。
…後から気がついたが、加工する方向が反対だわ(;´Д`)
本当は内径加工は時計回りにトリマーを動かす。
…どおりで加工面の肌が荒れた感じになっていたはずだわ(苦笑
両方とも加工した状態。
切削時の熱で加工面に焼けがあるが、気にしない(w
NEXT、3分。
初めから一気に3分で一発で決めても良かったのかもしれないが、
そこはヘタレなので、少しずつ加工したという訳で(;´∀`)
加工したのはスピーカー開口部だけ。
バスレフポートはローラー接触面が無いので行わなかった。(紙管を突っ込めばヤれる)
と言うか、見た目に大口を開けた具合になるので(w
両方とも加工するとこんな感じになる。
このままスピーカーユニット取り付け加工までいってみる。
実際にユニットを位置決めした時、ケガキどおりにネジ穴位置が来るか確認した。
…まぁ問題ない程度で、ヨシとする。
しつこいようだが、一応ポンチを打っておく(w
今回はネジ穴を突き通すコトはしないので、板一枚程度で止めておく。
まさかバッフル面からネジが飛び出ているなどという事は、見たくないでしょ(笑
開ける深さまでに紙テープでマーキングしておく。
下穴開けてから、鬼目ナットを入れるサイズのドリルで穴を開ける。
こちらももちろんながら、穴深さまでのマーキングを施してある。
今回用いた鬼目ナット。
一番安くてオーソドックスな形のモノ。
…本当はねじ込みタイプの方が良かったのだが、
購入時はそこまで考えていなかった(苦笑
出来ればエポキシ系の接着剤と併用して使うのがよいのだが、
今回は接着剤が間に合わなかった。
まぁ、後はゲシゲシと叩き込むのみ。
しっかりと入ればOK。
…接着剤で固めてしまえばナットの抜け止めとして完璧だったのだが…
ソレとドリル径が小さすぎると鬼目ナットを叩き込んでいる途中で板側が割れる。
この辺の塩梅が難しいかもしれない。
今回は半分ほどの穴でスピーカーユニット開口部側へ割れを生じてしまった。
おかげで修正に時間がかかったのだが、今後のへ反省点となる。
打ち付け終了。
実際にスピーカーユニットを取り付けてみる。
それプラスで紙管も接着した。
バッフル面の後側はこの様な感じになる。
正面から見るとこんな感じか。
スピーカーユニットが奥まった位置にあり、音質的にどうなるか楽しみ( ^ω^ )ニコニコ
…しかしだ、
やっぱり、孔に対してスピーカーユニット位置がズレているぅorz
…その後スピーカーユニット外して、ヤスリ片手に修正しました。
…
この後、配線、組立、バッフル面加工等と一気に作業を進めるのですが、
記事的にキリが良いので、今回はここまで。
次回もよろしくお願いします。
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コメント
やってますね、道具も揃えてすごい
職場も省エネや不景気で厳しくなるだけです。
ストレス解消には音楽ですね。
投稿: すえ | 2011年6月29日 (水) 07時09分
すえ様、コメント頂きましてありがとうございます。
ヘタでも、作ったモノには愛着が出ますし、
へっぽこな音質でも自作スピーカーが可愛げに見えてしまいますね(笑
なんにせよ、音楽が聴ける環境でありがたい事です。
まぁ、見た目にも次第に道具が増えてきてはいますが、
使っている本人の腕は、サッパリでございます(苦笑
足りない腕をカバーできやしないかと思っていましたが、
恥ずかしながらサブ的な道具ばかり増えてます。
やはり刃物系をキッチリ揃えるべきだと思うのですが、
金額と質が比例関係にある“良い道具”は、なかなか手に出にくいです。
せっかく道具が揃いつつありますので、少しでも上達できればと思っています。
投稿: ひろひら | 2011年6月30日 (木) 22時28分