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2010年7月19日 (月)

WADIA 151 PowerDAC mini の感想

WADIA 151 PowerDAC miniを入手してから3週間強になるが、
そろそろ頃合いだと思い、各スピーカーでの使用した感想、レビューをしたいと思う。

とりあえず、ウチのリファレンス機種2ペア、エントリークラス3ペア、オマケ2ペアで、
それぞれ音出しをして感じたことをつらつらと書き出してみたのだが、
大体にして各機種平均的に空間表現の前後軸、とりわけ奥行きの表現が浅くて、
おそらくWADIA 151の特長なのかもしれないと感じた。

WADIA 151はデジタルアンプだが、それほど音質的にはデジタル臭がなく、
おおむねアナグロ的な柔らかさとデジタル的なメリハリの良さが出ていて、
音域のレンジの広さも音源とスピーカーの性能次第で引き出せると思う。

どちらかというとディスクトップに置きたい雰囲気があるが、
大きなスピーカーでも能率が良ければ十分ドライブできると思う。
…とは言え、WADIA 151のボリューム最大値もしれたところなので、
MAX79に対して、スピーカ距離1.5mくらいででボリューム48程度になり、
大きな部屋でメインシステムとして爆音で鳴らしたい人には向かないだろう。

まぁ、手軽にPCオーディオを楽しむには十分な能力を持ち、
サブシステム的な使い方をするのが正しいかもしれない。

では、とりあえず、各スピーカーでの感想を。

まずはウチの標準機、ELAC BS243。

Dscf3144

音質は緩やかな、かまぼこ型、フラットに近いと言えばそうかもしれない。
見た目に反してソフトな音質で柔らかくて優しい雰囲気を持つ。
中音域に重心を持ち、厚みがある音を奏でる。

高音はそれなりに伸びているが、耳障り感はなく、いたってソフト感じ。
金属的な音はエッジが立たずキレに物取りなく感じる。
中音域はしっとりとした質感があり決して強い主張はしないが、ふくよかさを感じる。
低域の量感はあるが、重低音は弱い。ユッタリとして大らかな感じがある。

定位は良好、左右の距離感が分かりやすい。
音場はややナロー気味の普通。広すぎず狭すぎず。
空間表現で奥行きがやや浅いか。
前方への押し出し感があるが、スピーカー後方への展開は浅い。
解像度は悪くなく自然な風味で、輪郭も程良い感じになり音源の纏う空気を感じる。

JAZZ。
各音が明確で位置関係が正確に把握しやすい。
ベースがややこもるが、力強く押し出す。
シンバル等の金属音は控えめで、ドラムスの打音が若干乾いた感じ。
ラッパ系は非常にスムーズで音の立ち上がりが良く、全体より1歩前に出てリードする。
ピアノが少し軽めに聞こえて、いささか厚みが足りないような気がした。

ヘヴィメタル。
ボーカルが1歩下がる。
ギターの押し出し感が強く、前へ出ようとするような強調感がある。
ベースがやや弱いか。全体の音を下から支えてる感じがあるが、輪郭がややぼやける。
ドラムスが控えめ、リズム感はあるが、存在が奥に引っ込む。
全体的に音がソフトな傾向であり、ゴリつきや金属的なキレに乏しい。
明確ではあるが迫力に欠ける。

同じくREQST SH-SP7。
そろそろ販売終了になるらしいので、迷っている方はお早めに。

Dscf3146

このスピーカとのWADIA 151の相性が一番良かった。組み合わせとしてはオススメ。
音は朗々と鳴り、堂々とした感じを受ける。大編成の楽曲に向いてるような気がする。

音の粒立ちが良くスッキリとしたキレがあり、濁りが少なく明瞭で快活。
音質は中高音を重心としたなだらかな、かまぼこ型。まぁ、フラットでも良いか(w
高音は良く伸びて響きがよいが、少し強く感じる。
中音域はあまり強くなく、中低音が乾いた感じであり、やや物足りない。
低音の伸びしろは少ないが、タイトで芯の強い低音であり、強調感は少ない。
重低音はさすがに苦しい。

定位は普通で、若干音源が広めに感じるか。
音場はワイドでスピーカーサイズを超えた鳴りっぷりがとても良い。
解像度も良好で、小さな音も漏らさず明確に出す。

JAZZ。
ベースが立ち上がりが早く、残響音も少ない。スッキリし過ぎている。
バランスが良すぎて、かえって不自然な感じに。
金属音が華やか。決して耳障りではなく、スムーズに音が伸びて気持ちがよい。
ドラムスの打音は若干弱く感じるが、空間は位置的には正しいのかもしれない。
ラッパ系は少し控えめになり、周りの音と調和している感じがする。
ややハイ上がりで、硬質な音。
各音が明確すぎて、やや厚みにかける。
1音1音の響きがよいが、少し軽い感じがして質量というか空気感が伴っていない。

ヘヴィメタル。
ゴリゴリ、ガリガリ。ギターの唸りがカッコイイ。
各音にキレがあり硬質な響きで、押し出し感が強くノリがよい。
ボーカルは1歩下がるが、ハイトーンボイスが映える。
ドラムスの打音がしっかり輪郭を持ち、叩き込む姿が見えそうだ。
ベースが若干弱めで、他の音よりも引っ込んでしまう。
全体的にスピーカーサイズ以上の音場で音が展開しライブ感が強い。

次からエントリークラス3機種。
まずはALR/JORDAN Entry Si。

Dscf3147

個人的にはメインにならないニアフィールドスピーカーだと思っている。
スピーカースタンドに立てるよりはディスクトップの方が音の響きが良い。
…まぁ、使い方は人それぞれで、うまく使うべし(w

音が硬くメリハリがあり、 爽やかに感じる。
しかし、低域の量感が物足りなく、いまいち音が軽くて軽薄な感じに。
スピーカーサイズ以上の音を出すには苦労しそう。能率が悪いのか?
音質は高音側に重心があり、低音までなだらかに下がる。

高音は、やや控えめながら上まで伸びている。多少金属音が耳に付くかもしれない。
中音域が締まりすぎて情報量が不足気味。中高音が繊細な感じで出ている。
低域に伸びが足りない上に、締まりがない。少しだらけた感じがする。重低音は無い。

定位は弱めに感じる。左右のまとまり感が強くなりがちで、多少不自然な印象がある。
音場は広めでやや中央部分の音が薄めに感じる。
前後の空間表現は良好。奥行きを感じさせる残響音が素直に出ている。
解像度は悪くないが、中低音が弱い為、不自然な感じになる。

JAZZ。
全体的に肉付きが悪く輪郭ばかりが強調されてしまい、質量が伴っていない。
どの音も互いに譲り合って、前に出ようとしている感じがしない。
ベースが弱く、メリハリがない。奥の方に引っ込み、出てこない。
ドラムスは乾いた感じで打音が軽い。シンバルの金属音はややキツイ。
ラッパ系の押し出し感は良いが、少し迫力に欠ける。繊細で控えめな印象。

ヘヴィメタル。
各音の立ち上がりが良く、キレがよい。思いのほか相性は悪くない。
ボーカルが中心に出てきて、他の音と調和し、力負けしていない。
ギターは少し下がる。しかし快活になりスムーズに音が出ている。
若干優しい感じがするか。
ドラムスがしっかり叩き込まれて存在感が強い。しかし金属的な音が弱い。なぜだ?(笑
ベースが思いのほかしっかりと音を出しており、他をグイグイ引っ張る。

次にKEF Q compact。

Dscf3148

伸びやかで、生き生きとした感触がある。全体的にスムーズで明るい音に聞こえる。
音質はなだらかな、かまぼこ型。重低音まで良く出ておりおおむね自然な音色。

高音は自然な音の出方で強調感は少ない。あまり角が立たずソフトな印象。
中音は、やや中高音の方が強く出てる感じがあり、歯切れが良く明確な音の出方をする。
若干ながらクールな感じに聞こえるかもしれない。
低域は下まで余裕があり十分に再生することが出来る。
特に重低音は自然な感じで緩やかに出ている。

定位は良好で、多少左右に広がりを感じるが、移動がスムーズで音の配置も良好。
音場は普通でやや広いか。前後の空間表現は浅く、前方、後方共に奥行きが少ない。
解像度は良好で、音の輪郭がぼやけず、粒立ちがよい。
しかしながら、中低音がやや弱く不自然な感じがしないでもない。

JAZZ。
ベースがしっかりと輪郭を保っており、他の音に埋もれず質量を感じさせるが、
やや控えめになってしまうように聞こえる。
ラッパ系は多少甲高い感じはするが、伸びやかでグイグイと前に出て主張が強い。
スッキリとしてキレも良く、音にブレがない。
ドラムスはやや後方になりやすいが、シンバル等の金属音が割と強く聞こえて
存在感がある。…もしかすると人によっては、やかましく感じるか?

ヘヴィメタル。
全体的に各音が調和しており、聞きやすい。
特にボーカルが他の音に埋もれずに前に出てくる。
ギターが大人しめに聞こえてソフトな感じになり、ゴリゴリ感が少ないが、
押し出してこようとする感じは強く、迫力はある。
ドラムスがウェットな感じで打音に重みがあり、リズムに力を感じる。
シンバル等の金属音は大人しい。

3つめ、中型くらいの大きさか。
Wharfedale DIAMOND 10.1。

Dscf3149

やや線の細い繊細な音。控えめな感じで強引な感じは無く、静かに音を展開する。
音質は緩やかな、お椀型で、中音の量が少し物足りない感じがする。

高音はそれほど伸びておらず、強調感もないが、
歯切れが良いのでスッキリした感じになる。
中高音に力があり、音の輪郭を分かりやすくしているが、
中音、中低音の厚みが、もの足りなく、少し薄味に感じる。
低音は無理なく下方まで伸びており、あまり欲張らないが、重低音まで出ている。

定位は普通だが、少し強めにも感じる。何となく音源が縦長に感じるのは気のせい?
音場は幾分ナロー気味、エンクロージャーの鳴りを閉じこめて、
スピーカーユニットからの音を主としているように感じる。
空間表現は奥行きが浅く、前後の距離感が足りない。
左右の分離はよいが、場がナロー気味なので少し配置が曖昧に聞こえる。
解像度は良好。音の前後の配置が分かりやすく、後方の音が埋もれない。

JAZZ。
ベースがユッタリと鳴り響き、下の方から持ち上げてくる感じがある。
ラッパ系はふくよかで、ゆとりを持ってならしている気がするが、
スムーズすぎてエッジのきいた感じが無く、柔らかな雰囲気に。
金属音が控えめとなり、シンバルの高音の伸びが今一つだが、
押しつけがましいところが無くて、音の出方は、こちらの方が自然か。
ドラムスの響きが足りない。立ち上がりはよいが、尻すぼみになる。

あまり語彙が足りなくて、同じような表現ばかりになり、申し訳ない。
少しでも参考になれば幸いである。

次に、オマケでチョロッと聞いてみた。

FOCAL-JMlab Cobalt 806S。

Dscf3159

力強くリジット、音像がクッキリと明確で、正確な音を出そうとしている。
スピード感が有り、打音が早くて1撃が重い。
音質はフラット、高域から低域までスムーズ。おかげで逆に機械的な印象さえ受ける。

高音は少し強めに上の方まで伸びている。
若干耳障りに聞こえるかもしれない。シンバル等の金属音は主張が強い印象。
中音は思いのほかあっさりして、あまり厚ぼったくならない。
スムーズな音の出方だが少々硬い音に感じる。
低音はなだらかに下がっていくようにに伸びるが、だいぶ強く感じる。
重低音も十分に再生している。

定位はかなり良い。左右へのブレが少なく、横の移動の時は点音源に近いかもしれない。
音場は普通。スピーカーサイズ=音像と捉えても良いか。
スピーカーの配置をしっかりしてやればサラウンド感も良くなると思う。
解像度も良く、小さな音が距離感を伴ってクッキリと浮かび上がる。

…あれ? ほめる言葉ばかりになってしまったぞ?
そんなつもりはなかったのだが(;^ω^)

ラスト、Aurum Cantus V2M。

Dscf3160

落ち着いた雰囲気がありながら、音には芯があり明瞭快活。
決して派手な音鳴りはしないが、陰気になるようなこともない。…真空管アンプ向け?
音質は高音を重心として、なだらかに右肩下がりの低音弱め。

高音の伸びが良く高域までしっかり出し切っている。
だからと言って、耳障りな感じは無く素直で良く澄んだ美音を奏でる。
中音がやや弱く感じるが、緩やかで、暖かみを感じるようなソフトさがある。
あまり厚ぼったく鳴りすぎずサッパリしている。
低音は全体的に他の音よりも量感が少なく感じるが、低域までタイトに伸びている。
重低音再生にも余裕がある。

定位はかなり良い。左右の割り振りがしっかりしていて、位置が明確に分かる。
遠賀は普通で、やや広めに感じる程度。スピーカーサイズを超した鳴り方はしていない。
空間表現は左右の配置が的確であり、前後方向の奥行きは普通な程度。
スピーカー前方よりも後方の表現の方が明確に聞こえる。
解像度は若干にじみがあるように感じた。ソフトフォーカスっぽく、シャープさは感じない。

以上、7機種について纏めてみた。
言葉足らずで、どうにも勉強不足な感じになり、矛盾もあるかもしれない(滝汗

Wadia 151自体はエントリークラスのアンプと同等で、
デジタル音源に対する広レンジ感はあるが、無理をしない音作りをしていると思う。
すなわち、あまり無理な個性を持っておらず、入ってきたデジタル信号を、
スムーズに味付けをせずに素直に出力として流しているのだと思う。
ゆえに比較的スピーカーの個性の方が目立ってしまい、粗も出てしまう。

出来ることならば空間表現が上手くないように感じたので、
そこらヘンに個性を出すようにすれば、幾分、評価が変わったと思う。

個人的にはPCオーディオ、スモールオーディオ等のサブ的な使い方がメインで、
初心者が始めて手を出そうとするには向いていないような気がする。

DACとアンプが合体して、機器やアクセサリーの買い足しが無い手軽さがあるが、
その分、音源やスピーカーに素直すぎてオーディオマニアには物足りないかもしれない。
メインにするにも出力が足りないし、トーンコントロール等の機能も少ない。
…結局はディスクトップ、またはサブシステムにしか収まらないだろう。

気軽にPCオーディオを楽しむには十分ではあるが、
出力の面、機能の面で少し物足りないのでメインには据えられない。

…まぁ、今のところPCオーディオ自体がニッチだから、マニア的には十分かもしれない(w
本格的にデジタルオーディオをやるならばDAC単体とアンプ単体の方が正しいと思う。

機器を少なくして、ネットを楽しみながら、音楽を楽しむという使い方には良いだろう。
よけいなアクセサリーや機器を必要としない方が、同程度の機器と比べれば高音質だ。
同じ値段で、DAC、アンプ、ケーブルまで揃えた場合と考えれば、言うまでもないだろう。
…どうしたって、そちらの方がレベルが下がるというモノだ。

しかし、すでに機器を持っている人ならば、DACとケーブルだけで十分だし、
そちらの方が自由度も高くて大がかりなシステムを作れる。

いずれにせよ、どう使うかはその人次第だと思う。

では、Wadia 151は買いなのか?
それは、その人の環境によりけりで、一概に言える答えはない。
まぁ、ここまで読まれた方ならば、少なくとも興味はあるはずだと思うので、
他の情報と比較して、この記事が幾らかの参考になれば幸いである。

願わくば、あなたが泥沼のオーディオ地獄に堕ちませんように(笑

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