昨日26日いっぱいかかって製作した2wayスピーカーの製作顛末。
使うウーハーがWavecor WF138WA01-01と言うことでどうするか決めかねていたのだが、
インターネット上で公開されている「スピーカー設計プログラム」を参考にして、
エンクロージャー容積17L、バスレフポート径6.5cm、長さ22cmと決める。
それらを考慮しながら「麻生オーディオ ウェブ店」で、
キット用エンクロージャーを見付けたが15Lサイズしかなかったので、
RIT CUSTOM RIT-BOX15NTRに決めて、バスレフポートもRIT SELECT RIT-BP66Jを購入。
手持ちのスピカーユニットは、ツィーターがSeas 27TBC/G、
ウーハーがWavecor WF138WA01-01でありコレに合わせようと思い、ネットを検索。
「コイズミ無線」の完成ネットワーク、KNT-800mk2を見付けて、購入する。
その他、各所ショップでターミナルやケーブル、端子等を購入し、
足りない分は近所のホームセンター等でネジ等の部品を購入した。
その後、購入部品が集まるにつれて、ターミナルがバイワイヤー仕様だったのに、
ネットワークがシングルワイヤー仕様だったので、コレを改造した(過去記事参照)
…
それで、このところの精神的低迷状態から何とかしようと26日に製作を始める。
なにせ多少の経験はあっても素人のやることであり、
特に木工で穴を開けるのは練習してたとは言え、本格的なことは始めて。
…まぁ、色々とココロの準備をしてから、製作開始となった。
適当な設計図(笑
取り敢えず穴を開けるところと、その状態を考えたり、配線の必要長さを決めていたり。
では、失敗してもなんとかなりそうなバスレフポートの穴開けから開始してみた。
エンクロージャー背面。ターミナル用の穴は開いている。
マスキングテープを張り、マジックでセンターを出して、穴を開ける中心を取る。
まずは下穴を開けた。
使うのは自由錐なので、その中心のドリル系が太い為に、
とりあえず先に小さな穴を開けて、ドリルが穴を開けやすいように考慮した。
自由錐の中心ドリルで穴を開け、
両脇の錐にて円を描いて削る。
途中で休憩(w
自由錐はこんな感じの物。
実際に使ったら結構難しかった。
上手くやらないと、斜めに切れていってしまう。
穴開け終了。
かなり木屑が飛び散るので、狭い部屋では失敗だったかも(汗
ポートを通して具合を見る。とりあえずは成功した模様(w
次にバッフル面の加工にはいる。

この綺麗な状態に加工するかと思うと、緊張する(;´∀`)
センターを取り、ツィーターとウーハーの開口部中心を取る。
何はともあれ、下穴を開ける。
直接ガーッと穴を開けるほどの度胸はない(w
ツィーター側はホールソーを使うことにした。
ちょうど良い大きさの物があった為と、せっかく買ったのだからと言う理由(;´Д`)
自由錐よりは木屑が出ない。その分、切る早さも遅くてドリルの負荷がかかる。
時間が掛かったが穴開け成功。25mm厚は伊達じゃない。
板は高密度のMDFなので普通の物よりも結構硬い。
その後、端子用の切り欠きを加工する。
のちにツィーターを見ればわかるが、そう言う形状の為。
まずはドリルで大まかに穴を開けてしまう。
それから細身のノコギリで切る。
MDFなので加工は楽。
大まかに切り上げた。
その後、木工ヤスリで加工面を整えた。
…
で、
次に移ろうとしたら、バッテリー不足となりドリルが使用不能となった。
そのため充電しようとしたのだが、バッテリーが加熱してしまっていて充電不能となる。
仕方がないので、バッテリーを冷やす為冷凍庫へ突っ込んできた。
しばしの間、木工から時間をおくことになってしまう。チョイ残念。
この時間を利用して、配線等の加工を行う。
ターミナル用の配線を用意。今回も少し太めの物。
取り回しを考えて50cmに切りそろえる。
高域側、低域側で2本。コレをスピーカーの2台分なので、4本必要。
ネットワーク側の取付にはラグ端子を使いたいので被覆加工。
ターミナル側はハンダ付けにするので、同じく加工は必要だが。
使う端子、孔径3mmのもの。
素線がチョット出るくらいまでラグに通す。
後は圧着工具でガチャコとカシメてやり、1つ出来上がり。
全部で8本分を加工する。
次にターミナルへハンダ付けをする。見ての通りバイワイヤー仕様。
高域と低域があるので端子が4本分。
プラス、マイナスの識別をして、ハンダゴテでちゃっちゃと付けていく。
素線は穴に通して折り曲げただけ、捻ったりはしない。修正時に面倒になるから。
ターミナルへのハンダ付け終了。
馴れれば簡単だが、火傷には注意すること。
…
で、木工に戻る。
ウーハー部の下穴を開けたところ。
開口部直径が118mmなので、自由錐を使用した。
光速で回っている為、錐を写真で捉えられない。
思いのほかあっさりと加工終了。
自由錐は加工が早いが、失敗もしやすい。
コレでは分からないだろうけど、少し斜めに切れている。
まぁ、ウーハーが入ればいいので修正は無しで(w
バッフルプレートの加工終了。
一応写真にはしていないが、切り後など紙ヤスリで整えています。
とりあえずコレで大がかりな木工終了。
片づけて、掃除してから次に移ります。
…
先ほどのターミナルに繋げた配線。
ネットワーク側に識別のタグを書いておく。
間違えて取り付けない為にも、地味ではあるが重要なこと。
ターミナルをエンクロージャーに取り付ける。
開口部のセンターを出して、
(2つめの加工なのでマスキングテープを流用。そのため下穴のマークが既にある)
同様にターミナルのセンターを作った物と、各線を合わせて物を中心に置く。
その状態を保持して、ねじ穴になる部分へマークをする。
そして、いつもの如く、下穴を加工する。
特に木ネジをねじ込む際に、予め小さめの穴があいていると、ねじ込みが楽になる。
ネジを指で少しねじ込んで、ズレがないことを確認する。
それからドライバーでしっかりねじ込んでいけばOK。
次にネットワークを取り付けることにした。
コレだけ大きいので、どこに付けるか数日悩む(w
底面は狭くて取り付けられないので、
ここに取り付けるという考えが重量バランス的に一番かと思ったが、
音響的なことを考えると没になる。補強用プレートの穴を塞ぐ為。
で、
色々思い悩んだ末に、エンクロージャー側面に取り付けることにした。
配線等の取り付けやすさから、ほぼ中央に配置する。
今回はマーキング等不可能なので、直接、下穴を開ける。
ネジを配置して問題がないことを確認したら、ドライバーでねじ込む。
実はドライバーの方が箱よりも長くて、斜めにしないとねじ込めなかった。
慎重にやらないとネジ頭を潰すことになるので、やや緊張する。
…
次にバスレフポートを取り付ける。
実は、コレを先にやってしまうと、ネットワークが取り付けられなかった。
ネジの直上にダクトがきてしまう為にドライバーが入らなくなる。
そのために、先にネットワークを取り付けた。

いつもの如く、センターの印を罫書いておく。
いつもの如く、マーキング。
写真を撮る為、センターがチットずれた(;^ω^)
基本的なことだが、大事なので慎重に。
他の物と同様に下穴を開ける。
今回めんどくさかったので、マスキングテープ無しでマジックによりマーキングした(汗
…本当は慎重にやるべき? とは言いつつも、見えないところだからイイか? (笑
ネジを仮付けして状態チェック。問題なければ、そのまま締め付ける。
一応、背面部分の完成。
…
コレから内部の作業に入る。

バスレフポートのダクト長を決める。
ダクトは自由に決められるように2分割され、先に付けた方に被さるようになっている。
長さは、先の計算で決めた22cmに合わせた。
それをテープで固定する。
被う側のダクトに先にテープを巻き付けておき、バスレフポートに被せていく。
テープの方は被う側の径になっているので、慎重にやればポートに張りつかずにすむ。
そして必要な長さまできたら、後は手でポートにテープを貼り付けて終了。
…
次に配線の作業に入る。
まだ、ネットワークからスピーカーユニットまでの配線を作っていなかったので。
長さは40cmほど、ネットワークから距離が短いのと、作業性を考えた長さ。
こちらもスピーカー2台用に配線を作る。
ツィーター、ウーハーで2本、スピーカー2台で計4本。
端子はプラス、マイナスと両端なので16箇所となる。
チマチマ写真撮るのが面倒なので、省略(w
絵的にはあっと言う間だが、実際の時間は結構かかった(;´Д`)
あと、ラグ端子側には識別のタグも付けておく。
コレでようやくネットワーク側への配線を行うことが出来たので、早速作業。
以前、改造してあるので、その点に注意して取り付ける。
…一応、ネット側識別にも書いておいたが。
写真がぶれて申し訳ない。
ネットワーク側ターミナルのマイナス側には、インプットターミナルと、
スピーカーユニットの各マイナス端子が取り付くので、2つの端子が重なる。
配線終了。
思っていたよりもゴチャゴチャだ(w
…
次に内部吸音材の配置を行う。

今回もまた使ったのは、余っていたシンサレート吸音材。
用途に応じて切ったりして使う。
まずは、補強材奥側の方に詰め詰め(w
側面と背面にしっかり詰め込む。
配線は上手いこと吸音材の隙間をぬって出せるように工夫する。
引き続き、補強材の前面側にも敷き詰める。
細く切ったシンサレート2枚を左右に分けて上下で折り重ねた。
一応、側面は両面テープで貼り付けてある。
…
次にバッフルプレート取付に入る。
バッフルプレートを取り付けるねじ穴の下穴を開ける。
ここは初めから印があったが、慎重する為に作業した。
バッフルプレートをエンクロージャーに乗せてみる。
穴開けに使ったマスキングテープはまだ使うので、そのまま。
エンクロジャーキットに付属していたネジを使用する。
それほど苦もなく取付完了。
ここからスピーカーユニットの取付となる。
まずはツィーターから作業を始めた。
他の取付と同様にバッフル面取付側と、ユニット側のセンターを出す。
スピーカー開口部を作った時のマスキングテープを利用した。
下穴を開ける。
テープをはがして、配線を取り出す。
ファストン端子をスピーカーユニットに取り付ける。
端子部分が張りだしている為に、バッフルプレート開口部への切り欠きが必要だった。
ネジを指で仮付けして、状態を確認。
ズレとか見た目が悪くなければ、このまま、ネジを締め付ける。
これで、ツィーターの取付は無事終了。
次にウーハーを取り付ける。
こちらもセンターを作り出し、配線を引き出す。
ウーハー側のセンターも罫書きをする。
…マスキングテープを使いすぎて、違う色のテープを使うことに(w
他と同様に穴位置を決めたら、下穴を開けて取付の準備をする。
マスキングテープを取り外した。
残りの作業はあと少し。
ウーハーに端子を取り付ける。
…少し配線が長かったかなぁ(;´∀`)
仮付けして状態を確認する。
見た目にも問題なければそのまま締め付け。
写真の手ぶれ、見づらくてすいません。
ウーハーコーンとネジが近いので慎重に締め込んでいく。
ヘンな力がかかって失敗したらコーンを傷つけてしまうので(汗
スピーカー取り付けたら、後もう一息。
サランネットを受けるゴム受けを、バッフルプレート取付穴に差し込む。
コレはただ、指で押し込むだけ(w
以上で作業終了。
バッフルプレートに対してスピーカーユニットが小さく見えて、少し不格好か(;^ω^)
…
音出しして確認、正常に音楽が流れて、無事に完成となった。
バッフルプレートもスピーカーユニットも真っ黒だから、飾りっ気のないこと(w
…まぁ、自作だからこんなモンでしょう。
音質は、高域に重心があり音に鋭さがある。
低域は重低音からしっかり出ているが、それほど主張は強くなくタイトな感じ。
少し中低音の量が物足りない感じで、いささか軽めの音に感じる。
全体的にクールでライトな印象と言うべきか。
定位は良好で各音がきれいに分散しているのが分かる。
空間表現はとても良かった。特に前後の奥行きが深く、遠くまで見渡せる感じに。
音場はやや広いくらいか。その分、スピーカーの外からの音もスッキリ出ている。
まぁ、あり合わせで作ったスピーカーにしては上出来!
飾りっ気こそ無いけれど10万円クラスのスピーカーにも負けないと思う。
…まぁ、褒めすぎかもシレンが(笑
…
オマケ
トラブル、1。
昨日の日記記事で書いていたネットワークのターミナルネジが取れなかった件。
完全に頭が潰れてしまったので、ヤスリでマイナスドライバー用に加工した。
コレがダメだったら、マジで泣いていたかもシレンね(;^ω^)
トラブル、2。

ドライバーの先が欠けてしまった(;´Д`)
相手はバッフルプレート取付スクリューで、完全にネジ頭が塞がれている。
しかもこの破片が溝に齧り付いてしまっているので、取るに取れない。
おかげで、いまだバッフルプレートの一箇所はネジ止めされておらず、
とりあえずは、今度出かけた時にホームセンターで変わりのネジを入手するまで、
スピーカーのバッフルプレートは3本で止めたまま。
…と言う訳で完全に完成するまではチョイと先なりそうで(;´∀`)
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