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2009年11月11日 (水)

Depression Rites 12th : heavy rain

…どうであれ、何とか続けたい。
物理的に不可能になるまでは。

1時半就寝、6時起床。
睡眠時間、4時間半。

仕事中、一枚の紙が届く。
それは作業着の申請用紙だった。
…上着とズボンのサイズを記入してくれとの事。

読めば、今着ている作業着とは違う種類の物。

しかしながら今着ている作業着は特殊なので、
申請する服とはサイズの単位が違う。

それで、すぐには記入できないと言う事になり、
後からサイズ表を持ってくるとなった。
…とりあえず、申請用紙は手元に残る。

仕事の合間をぬって、先ほどの申請用紙を精読する。
何故、今頃になり作業服を申請するのか?

目を通して、驚愕のコトを知った。

そこには申請理由として、「転籍」の二文字。
その上、日付まである。



…真っ黒だった。目の前が。
一瞬で暗闇に落ちた。




確かに、そんな動きはあった。
可能性の1つとして、あるかもしれない、と言う程度のとらえ方だった。

行き先は、今とは全く結びつきのない部署。

…今居る職場も鬱病による仮の仕事場だったはず。
治癒すれば、本来の職場、フライトラインに復帰するものだと信じていた。

信じていた。
治る事を夢に見て、精一杯やってきたはずだ。
職場の籍だって正式にはフライトラインにあるはず。
今の状態が終われば、再びエプロンに立つ事が出来たのに!

………根底から、ひっくり返った。
戻るべきハシゴを蹴り落とされた。

いや、大丈夫だ、落ち着け。
オレなら上手くやれる、何所でもどうにかなる。

そう理性では言い聞かせるが、精神は押し潰された。

何度読んでも、申請用紙の日付は変わらない。
…そこに記載されるXデイまで、もう幾ばくの余裕もない。

そして、自分の転籍が、作業着の申請用紙ごときで知ってしまった。
日付だって、こんなたわいのない紙面で始めて知った。

………絶望。

想いは霧散し、リアルな日付だけが脳裏を埋め尽くす。

違う、こんな風ではなかった。
これでは、転職とかわらない。
全てがゼロリセット、人間関係も経験も全てが全て。
いや、きっと大丈夫、何とかなる。
そんな事はない、不可能だ。
だけど未来が見えない。
不安、不安、不安、不安、不安、不安、不安、不安、不安、不安、

精神と理性が鬩ぎ合い、
絶望が暗闇と厳寒を連れてくる…

椅子に座っていたが、もうソコにいられない。

へたり込み、壁際に這いずり、虫みたいに小さくうずくまる。
…頭を抱えたまま、もう何もできない。

就業時間中、一切の動きを自分は止めた。

決して、人には見せられない、
重篤な鬱の状態。

仕事中だが、もう無理なんだ。
苦しくて、つらくて、自分ではどうする事もできない。
心は苦痛で埋め尽くされる。

声なんか聴きたくない。

うるさい、ほっといてくれ。

「鬱入った」

かろうじて、何かに答えるコトをした。

再び、ナニか言われる。

うるさい。
イヤなんだ、何もかも拒否したいんだ。
どうして世界はこんなに冷たいんだ。

…ふと、顔を上げる。
そこには所属長以下、上役がきていた。
その表情に動揺が見て取れる。

…所属長が声を掛けている。

そこで、ようやく少し冷静になる。
そして何かを喋った、オレが。

…後は何を喋ったのか憶えていない。
たぶん、泣き言を喋ったのだと思う、情けないことに。

そうして、自分は落ち着けることができた。
少しは負荷を吐き出したのだろう。

とりあえず、落ち着いたトコロを確認してから、
上司を残して、何とか引き上げてくれた。
…どうにかして平静に戻ったように見せないと、
救急車でも呼ばれかねない雰囲気だったので、何とか自分を取り戻した。

上司と話す。
取り留めのないことも含めながら、色々と。
心配してくれているのは、皆からも感じ取れた。

自分の様子を見て、これは対応できない、と思ったそうだ。
重く鬱入りした状態を見て、どう接して良いのか判らず、
声も掛けられなかったそうだ。

…それで、何とか自分が喋ることができたから、ホッとしたようだ。

少し話し込んで、自分の様子が大丈夫そうだと判断されて、
上司もようやく安心してくれた。

「無理はせずに、今すぐにでも医者に」と気遣いされたが、
私は「大丈夫、問題ない。落ち着きました」と言って、普通に振る舞い、
上司が仕事に戻られるように、明るくつとめた。

おかげで、何度もこちらの様子を窺われながらも、
上司は仕事に戻られた。

とりあえず、
落ち着いたはず。

そう、思っても根本的な解決はしていない。

「休んでて良い」と言われたが、
何もしていないと、暗闇が襲ってくる。

だから、何かしてることにした。
とにかく気を紛らわすために。

そうしても、目眩と胃痛、床に沈み込むような圧迫感…
これだけは取り払えなかった。

そして何より、自分の顔を鏡で見ることができない。
自分の目を見ることが恐怖でできない。
…自分の表情を知りたくない。

鬱入りした。

全てが八方塞がりだ。

コンクリートの海に投げ込まれた。

希望は断たれた。

絶望。

今は、明日が見えない。

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