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2009年9月29日 (火)

NuForce UF-30のレビュー

UF-30を購入からだいぶ時間が経ち、いくぶん慣れてきたと思ったのだが、
どうにも違和感がぬぐえないので、ひとまずレビューを書いてみた。
…おそらくどれ程エイジングしても根本的なことは変わらないと思うので。

Uf30

再びモデルは自分。
ダミーヘッドでもあればいいのだが、カンベンしてくれ。
私も恥ずかしい(;´Д`)

NuForce UF-30

まず初めに書き出さなければならないのは、
このヘッドフォンでは通常、耳にする自然な音の表現ができない。
マルチトラックで録音しミキシングされた音楽ならば、
このヘッドフォンの恩恵を受けることができると思うが、
2チャンネルステレオで録音された音は、本来の自然な空間表現を再生できない。
…少なくとも、個人的にはそう思った。

まず、ヘッドフォンから出てくる音だが、
左右どちらか片方しか音が出ない場合(例:左100%、右0%)は、
中高音以外の要素が弱くなり、力のないスカスカの音質になってしまう。
しかし、これが片側寄りでも左右から音が出ている(例:左80%、右20%)場合は、
その中央の成分を増強したような質量と、中音の強さと低音の伸びが出てくる。

すなわち、これで中央よりの音しか残らずに、
自然界の遠方からの音や反響音は消えてしまう効果になる。
…ボーカルは力強く艶の乗った声を聴かせるが、バンドの音は狭く聞こえる。

おかげで一般的なヘッドフォンとは同じような評価ができない。

中央域だけの音を上げるならば、
高音はスッキリと硬めの音質で、多少耳につく。きわめて鋭利。
全体にくらべて中音は弱めだが、腰の据わった硬めの音を出す。
低域は重低音まで伸びがあるが押しは強くない。タイトで速い。

全体的に。
定位が変、位相が変なせいか? 逆相の音源でもソレなりに鳴る。
左右の表現が悪い、距離の表現が出来ていない。
遠距離からくる音でもイヤーパッドの内側から始まり、
いつまでも一定の場所に止まってから、急に中央に来て、反対側へ抜けていかない。
音場は狭い。
空間表現が出来ずに前後左右の距離感が悪い。
特に生録等の自然音、環境音は薄っぺらくて紙一枚程度の厚みしか感じない。
解像度は良い。
輪郭がハッキリしていて細かい音も埋もれずに聞こえる。

ポップス、ロック等のスタジオ収録やダンス、テクノ等、打ち込み系等は良いと思うが、
どうしても不自然に加工された音になるので自分の耳に合わない。
ヘヴィメタルを派手に鳴らしてくれるが、イマイチ違和感が残ってしまって気持ちよくない(w

また、軽くて掛け心地も良く、見た目にもスマートなのだが、
当たり前のように音漏れするので通勤等のポータブル用途に使えない。
…自分にとっては、手に持て余すヘッドフォンになってしまった(;´Д`)

このへんは個人の好みになるだろうが、
チョット毛色の変わった音を聞きたい人向けだろう。
…はじめて購入、と言う人にはオススメできない(w

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